LP CVR改善 7つのチェックリスト
「広告費をかけてLPにアクセスを集めているのに、まったくお問い合わせ(CV)に繋がらない」 「CVR(コンバージョン率)が低いのは分かっているが、どこから改善すればいいか分からない」
このような悩みを抱えていませんか?
CVRが低いLPに広告を出し続けるのは、穴の空いたバケツに水を注ぎ続けるのと同じです。どれだけアクセスを集めても、貴重な広告費を無駄にしている(垂れ流している)状態に他なりません。
しかし、ここで焦って「ボタンの色を変えよう」「キャッチコピーを変えよう」と闇雲にA/Bテストを繰り返しても、成果は出ません。
LPのCVR改善 には、守るべき「正しい順番」と「具体的な解決策」があります。
本記事では、勘に頼らず成果を最大化するための「7つのチェックリスト」を、すぐに使える解決のヒントや具体例と共にご紹介します。
この記事のポイント
- LPのCVRが低い場合に確認すべき7つの重要項目
- データに基づいたLP改善の「正しい順番」と仮説の立て方
- コストをかけずにCVRを最大化する具体的な解決策と事例
CVR改善 7つのチェックリスト
【戦略フェーズ】まずは「どこを」「どう」改善するかの仮説を立てる
闇雲な改善を始める前に、まずは「戦略」を立てます。
チェック1:そもそも改善するポイントが明確になっているか?
よくある課題
- 闇雲にA/Bテストを繰り返している。
- どこが悪いか「勘」で決めている。
解決のヒント
- LPのCVR改善の第一歩は、闇雲にパーツをいじることではありません。
- データに基づき「LPのどこで訪問者が離脱しているのか(ボトルネック)」を特定し、仮説を持つことが最優先です。
具体例
- ヒートマップツール(例:無料のMicrosoft Clarity)を導入し、訪問者の動きを可視化します。
- 仮説の立て方①: ヒートマップで「フォームの手前」で離脱している人が多い
- 仮説:「オファー(チェック5)に魅力がない」または「サービスの魅力を伝えきれなかった」のではないか?
- 仮説の立て方②: スクロール率が20%(FV直後)で大半が離脱している
- 仮説:「ファーストビュー(チェック3)がターゲットに刺さっていない」のではないか?
チェック2:セクションの並びは「ユーザー心理」に基づいて考えられているか?
よくある課題
- 企業が「言いたい順」(例:①サービスの内容、②、③機能一覧)に並べてしまい、訪問者が読み進める前に離脱している。
解決のヒント
- LPは「Web上の営業マン」です。相手への理解や共感を示す事も重要です。
- 訪問者の心理に沿った「売れる営業トーク」の順番で構成する必要があります。
- 営業トークやLPで使われるフレームワークも参考にしましょう。
フレームワーク例
-
AIDMA(アイドマ)の法則:
古典的な購買心理プロセス。
「顧客の注意を惹き、興味を持たせ、欲しいという欲求を喚起し、それを記憶させ、最終的に購買行動へと導く」
[A]ttention(注意)→ [I]nterest(関心)→ [D]esire(欲求)→ [M]emory(記憶)→ [A]ction(行動)。 -
PASONA(パソナ)の法則:
LPで非常に強力とされるセールスライティング構成。
「顧客の問題を明確にし、共感しつつ危機感を煽り、解決策を提示し、限定性や緊急性を訴え、行動を促す」
[P]roblem(問題提起)→ [A]gitation(煽り・共感)→ [So]lution(解決策)→ [N]arrowing Down(絞込・限定性)→ [A]ction(行動喚起)。 -
AISAS(アイサス)の法則:
Web時代(特にSNS)の購買プロセス。
「顧客の注意を惹き、興味を持たせ、検索させ、購買行動を促し、最後に共有してもらう」
[A]ttention(注意)→ [I]nterest(関心)→ [S]earch(検索)→ [A]ction(行動)→ [S]hare(共有)。 -
AIDCA(アイドカ)の法則:
AIDMAの「記憶」が「確シン」に変わったモデル。
「顧客の注意を惹き、興味を持たせ、欲求を喚起し、商品への確信を持たせ、購買行動へと導く」
[A]ttention(注意)→ [I]nterest(関心)→ [D]esire(欲求)→ [C]onviction(確信)→ [A]ction(行動)。 -
CREMA(クレマ)の法則:
最初に結論(ベネフィット)を提示する構成。
「まず結論(ベネフィット)を伝え、その理由と証拠を示し、具体的な手段(商品)を提示して、行動を促す」
[C]onclusion(結論)→ [R]eason(理由)→ [E]vidence(証拠)→ [M]ethod(手段)→ [A]ction(行動喚起)。
具体例
- ユーザー心理の王道パターン (PASONAの法則に近い形):
- 共感(課題の提示): 「あなたは〇〇で悩んでいませんか?」 (Problem)
- 煽り: 「その問題を放置すると、〇〇なリスクがあります」 (Agitation)
- 解決策の提示: 「その悩み、当社のサービスが解決します」 (Solution)
- 信頼(証拠): 「なぜ解決できるのか(機能)」「本当に解決したのか(実績・お客様の声)」 (Solutionの補強 / Conviction)
- 行動(クロージング): 「今なら〇〇です(オファー)」「まずはご相談ください(CTA)」 (Narrowing Down / Action)
【戦術フェーズ】仮説に基づき、各パーツを最適化する
戦略(どこを・どう)が決まったら、いよいよ戦術(パーツの改善)に移ります。
チェック3:ファーストビュー(FV)は「3秒」で訪問者の心を掴んでいるか?
よくある課題
- サービスと無関係なフリー素材(握手する写真など)や、抽象的なキャッチコピー(「未来を創造する」など)を使っている。
- 流入元との一貫性がない。広告のクリエイティブを考慮していない。
- 独自性や目新しさがない。思わず目を止めてしまうような打ち出しになっていない。
解決のヒント
- 訪問者は3秒で「これは自分のためのサービスだ!」と直感的に理解させる必要があります。
- 流入元との一貫性を持たせ、広告で「価格の安さ」を訴求している場合、LPのFVでも「月額〇〇円〜」を真っ先に打ち出す。
- 他社と同じような画像や文言を使わず、ユーザーの記憶に残るインパクトを与える。
具体例
- ターゲット: 「〇〇業界の経営者様へ」「〇〇(業務)の担当者様へ」と呼びかける。
- ベネフィット: 「〇〇ができます(機能)」ではなく、「あなたの〇〇業務が半分になります(未来)」で書く。
- メインビジュアル: サービスの利用イメージ、ターゲットが共感する写真(例:業務に悩む担当者)を使う。
チェック4:CTA(行動喚起)ボタンは「明確」で「目立つ」か?
よくある課題
- ボタンが小さく押しづらい。
- 背景に色が埋もれている。
- 「送信」という味気ない文言。
解決のヒント
- 訪問者に「次に何をしてほしいか」を明確に指示する「道しるべ」です。
- 迷わず押せるようにデザインします。
具体例
- 文言: 「送信」→「無料で資料をダウンロードする」「30分の無料相談を予約する」(オファーと連動させる)
- デザイン: 周囲の色(背景色)の**「補色」(反対色)**を使うと目立ちます。(例:背景が白/青なら、ボタンはオレンジ/黄色)
- 配置: FV直下、各セクションの区切り、ページの最後の「3点セット」で配置し、機会損失を防ぐ。
チェック5:オファー(特典)は「今すぐ行動する理由」になっているか?
よくある課題
- 「お問い合わせ」という、何をされるか分からない漠然としたオファー。
解決のヒント
- フォーム入力の「面倒くささ」を超える、「今すぐ行動する価値」を提供します。
具体例
- ハードルを下げる: 「〇〇業界向け 導入事例集(PDF)」「すぐに使える〇〇テンプレート」「LP無料診断」
- 行動のリスクを減らす: **「しつこい営業は一切いたしません」「3営業日以内に必ず返信」**といった一言を添える。
- 緊急性(限定性): 「毎月先着5社様限定」「〇月〇日まで限定公開」
チェック6:入力フォーム(EFO)の「ストレス」は最小限か?
よくある課題
- フォームの項目数が多すぎる(例:電話番号、住所、フリガナが必須)。
- フォーム入力方法が文字の打ち込みばかり。
解決のヒント
- フォームは「最後の関門」です。訪問者のストレスを極限まで減らします。
具体例
- 項目削減: 「フリガナ」は「氏名」欄から自動入力させるか削除。BtoBなら「電話番号」は任意項目にするか、思い切って削除する(メールアドレスだけでCVさせる)。
- ストレス軽減: 郵便番号からの住所自動入力。入力エラーをリアルタイムで表示する。
- 記述式を減らし、プルダウンなどの選択式に変更する。
チェック7:スマホ(モバイル)で「読みやすく・押しやすい」か?
よくある課題
- PC版をそのまま縮小しただけで、文字が小さく読みづらい。
- ボタンが押し間違えやすい。
解決のヒント
- BtoBであっても、アクセスの半数以上はスマホ経由です。
- 指で操作することを前提に設計します。
具体例
- 文字サイズ: 本文は最低でも16pxを推奨。
- 表示速度: Googleの「PageSpeed Insights」で計測し、特に「画像」の圧縮(例:TinyPNG)やリサイズを行う。
- 押しやすさ: ボタンは指の太さ(最低44px四方)を意識する。電話番号のリンクには「tel:」タグを入れ、タップで発信できるようにする。
まとめ:CVR改善は「仮説検証(A/Bテスト)」で仕組み化する
LP CVR 改善 は、闇雲なテクニックから始めるものではありません。
「チェック1, 2(分析・戦略)」で精度の高い仮説を立て、「チェック3〜7(解決策・具体例)」を参考に実行に移す。この順番こそが、コストをかけずに成果を最大化する最短ルートです。
仮説を立てたら、一度に全てを変更せず、最も課題が大きいと仮説を立てた「1点」だけを変更し、A/Bテストで検証することが重要です。
この「仮説 → 実行 → 検証」のサイクルを回すことこそが、勘に頼らない「LP改善の仕組み化」です。
CVR改善の「推進役」が不足していませんか?
- 「チェックリストと解決策は分かったが、自社のLPのどこが本当のボトルネック(チェック1)か分からない」
- 「A/Bテストを回すリソースやノハウが社内にない」
泉州グロースパートナーズは、高額な制作費ありきのリニューアルではなく、現状のLPの課題をデータから分析し、成果を最大化するための「改善実行」と「仕組み化」を伴走支援します。
まずはあなたのLPが「なぜCVしないのか」、
このチェックリストを基に一緒に分析(壁打ち)しませんか?
ぜひ私にお手伝いさせてください。
